相談室の新しいお友達:ニルスくんーその2ー
0

    新しく購入したガチョウのぬいぐるみに、「ニルスくん」と命名した。

    「ニルスの不思議な旅」からの命名である。

    子どものころ(というと半世紀前になる)、

    私はこの物語が大好きで、絵本がボロボロになるまで読み、

    自分もいつか小人になってガンの背中にのって旅に出たいと思った・・・というと聞こえは良いが、

    実際は自分とニルスの性格が似ている気がして、親近感があったのかもしれない。

    (弱いものいじめをしたり、悪さをして叱られるとひねくれたりする。)

    そして旅に出ることで、良い人間になれかもしれない、と子ども心に思ったのだろうか、

    作者のラーゲルレーヴは、動物たちにもそれぞれに複雑な性格を持たせていて、

    いじめられた仕返しをするような場面も描いている。

    飛べないガチョウを下に見るガンの高慢さも印象的である。

    さらに、自由ではあるが、苦しく辛い旅を繰り返さなければならないガンと、

    家禽として平和な日常を過ごしながら、食べられる残酷さも併せ持つガチョウの宿命とか、

    子どもの心に様々な思いを抱かせる物語である。

    ガチョウのぬいぐるみを買ったのを機会に、ラーゲルレーヴのニルス以外の本も読んでみたいと思った。

     

    *ラーゲルレーヴは、1909年に女性初、スウェーデン人初のノーベル文学賞を受賞している。

     

     

    posted by: 三茶助産院 | よしなしごと | 10:46 | comments(0) | - |